病気を治療して健康体へ|糖尿病は症状が重くなる前に治療が大切

女性

聴神経の腫瘍

病棟

聴神経腫瘍は聴神経を包む細胞から発生する腫瘍です。脳腫瘍の一種で、全体の六パーセントを占めており、脳腫瘍の中では比較的罹患者が多い病気です。聴力を司る神経ではなく、バランスを司る神経から発生します。聴神経腫瘍は良性腫瘍で、進行スピードは非常に緩やかなのが特徴です。腫瘍が成長するまでに時間が掛かるので、腫瘍が発生してから症状が出現するまで、かなりのタイムラグがあります。聴神経腫瘍の主な症状は、聴覚神経の圧迫からくる聴力の低下です。腫瘍がある片側の耳が聞こえ難くなるのですが、進行スピードが遅い事に加えて反対側の聴力には異常が見られないので、難聴を自覚するのは極めて困難です。ある程度の悪化を経て病院で発見されるのが大半です。

難聴以外の症状としては、耳鳴り、眩暈、ふらつき、顔面の痺れ、舌の痺れなどがあります。聴神経腫瘍の治療の選択肢は三種類あり、開頭手術と放射線治療、そして何もせずに様子を見る経過観察です。開頭手術は腫瘍の大きさによっては多少のリスクが発生しますが、手術自体の難易度はそこまで高いものではなく、二週間程度の入院で治療が可能です。放射線治療の場合は、ガンマナイフによる定位放射線治療が基本です。腫瘍の大きさが四センチ以下なら、殆どの場合は放射線治療のみで完治可能です。特別なケースを除いて聴神経腫瘍は良性腫瘍であり、ある時点で細胞分裂が止まって自然退縮する事があります。聴神経腫瘍の一割から三割で起こるとされます。その為、経過観察で様子を見るというのも重要です。